ご挨拶
開院理由は院長自身の持病、第5腰椎分離すべり症で、長時間立ちっぱなしでの手術をすることができなくなったためです。
患者さんの手術をする時は、同じ姿勢を長く続けなければならず、そのために手術後自分自身の腰痛、坐骨神経痛で歩けなくなることがあり、後輩医師に神経ブロックの治療を受けてから帰宅するような生活が続きました。
病院を辞め、大きな手術から手を引くと言うことは外科医にとって寂しいことですが、自分自身が整形外科の病気になっていることが、患者さんの悩み、痛みを知る上で大変役に立っています。
結果的にはベストの状態で開業できたと思っています。
高校時代のサッカーや大学時代のバスケットボールで無理を重ねた為か、腰だけでなく首の椎間板も磨耗していますし、膝や足首の捻挫など沢山のケガを経験していることも整形外科医としてプラスになっているようです。
バスケで足首にヒビが入った時はギプスを巻かれたのですが、その日のうちに自分でギプスを取ってしまったほど、安静が嫌いな人間です。
そのため当院の治療の特徴は、院長の病気、ケガの経験を生かし、安静で治すという消極的、かつ長引く古い教科書的な治療はせずに、動かして短期間で復帰させる方針で行っています。骨折もギプスは必要最小限にしています。
すなわち、安上がりで時間の無駄の少ない医療を目指しています。
その代わり、私が安静や固定を命じたときは絶対に従って頂いております。
ケガ以外の加齢変性による痛みの強い患者さんも、よく動く努力をしている方のほうが寝たきりになる確率が少ないです。
定年で家に閉じこもりがちな男性より、痛くても家事労働で動かなければならない女性の強さの秘密はそこにあったのです。
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