2025/04/01
画像検査に関して
- 当院では待ち時間減少のため、問診をもとにレントゲン検査をした方がいいと医師が判断した場合には、診察前に検査をしていただくことがあります。
- 必要最低限の検査にとどめるように配慮しているため、診察後に画像の追加をする場合があります。また、レントゲン写真は骨や関節の異常や並びの状態、姿勢のバランスなどを見るのが目的のため、筋肉や腱、神経などの異常や癌、内臓疾患を疑う場合は超音波検査やMRIを追加で検査していただくことがあります。MRIは近隣の提携している施設をご案内いたします。
- お子さんの骨折を疑う検査の場合、成長線と骨折線の違いを明確に判断するため、健側を撮影することがあります。また、動いてしまうと画像がブレて判断できないため、保護者の方に防護服を着ていただき、お子様に付き添っていただくことがあります。
- 妊娠中の方は必ずスタッフにお伝えください。
- 画像検査を希望されない方は、遠慮なくスタッフにお申し付けください。
- 他院で画像を撮影した方は、できる限りデータをお持ちください。(画層診断料は別途発生いたします。レントゲン:数百円、MRI:1500円程度)
レントゲン(X線)検査について
レントゲンって何?
レントゲン(X線)検査は、骨や内臓の状態を詳しく見るために、特殊な光(放射線)を使う安全な検査です。骨折や関節の異常、肺の病気などを見つけるのに役立ちます。
レントゲンの放射線量について
「放射線」と聞くと怖いイメージがあるかもしれませんが、実は日常生活の中でも自然に浴びているものです。以下の表をご覧ください。
生活の中での放射線量 | 目安の被ばく量 |
---|---|
胸部レントゲン1回 | 0.1ミリシーベルト |
歯科レントゲン1回 | 0.01ミリシーベルト |
腹部レントゲン1回 | 0.6ミリシーベルト |
胸部CT1回 | 7ミリシーベルト |
飛行機で東京→ニューヨーク | 約0.1ミリシーベルト |
1年間の自然放射線(日本平均) | 約2.1ミリシーベルト |
1年間の世界平均自然放射線 | 約2.4ミリシーベルト |
- レントゲン1回の被ばく量は、飛行機で長距離移動するのと同じくらい!
- 私たちは普段から自然に放射線を浴びて暮らしています!
人が1年間で許容される放射線量は?
国際放射線防護委員会(ICRP)によると、
- 自然放射線(宇宙線、大地、食物などから) は 年間2.4ミリシーベルト(世界平均)を浴びています。
- 一般の人が1年間に許容される被ばく量は年間約2.4ミリシーベルト(自然放射線)に加えて、追加の被ばくとして1ミリシーベルトまでとされています。
- 放射線業務従事者の年間許容線量は年間50ミリシーベルトが上限ですが、実際の管理基準では 年間20ミリシーベルト以内に制限され、5年間で100ミリシーベルトを超えないように管理されています。
妊婦さんや子供の許容被曝量は?
- 妊婦さんの許容被曝量:妊娠中の胎児に影響が出る可能性があるのは50ミリシーベルト以上とされていますが、通常の医療用レントゲンでは大きな影響はほとんどありません。ただし、念のために当院では、妊娠中の方に関しては可能な限りレントゲン以外の方法で検査をしています。妊娠中の方は必ず医師に相談してください。
- 子供の許容被曝量:放射線の影響を受けやすいため、できるだけ低減することが推奨されています。医療検査では必要な範囲で最小限の放射線量を使用します。
レントゲンは、医師が必要と判断した方に関してはメリットのほうが大きいと考えています。
レントゲンを使うことで、
- 骨折や病気を早く見つける
- 適切な治療をすぐに受けられる
という大きなメリットがあります。
最小限の放射線量で安全に!
当院では 最新の機器を使用し、必要最低限の放射線量で検査を行っています。また、妊娠中の方などには適切な配慮を行いますので、ご不安なことがあればいつでもご相談ください。
まとめ
- レントゲンの放射線量は比較的少なく、安全な範囲で検査しています。
- 日常生活で浴びる放射線量と大きく変わりません
- 必要な検査を受けることで健康を守れます
- 妊婦さんや子供への影響も最小限に抑えています
- 不安なことはいつでもスタッフにご相談ください!
より詳しく知りたい方へ
医療従事者やパイロットなど、放射線を浴びる機会が多い職業の人たちにがんが多いかどうかについては、長年にわたり研究されています。
1.医療従事者(放射線技師・医師など)
- 放射線を扱う放射線技師・放射線科医は、過去には防護対策が不十分だった時代もあり、被曝による健康リスクが懸念されていました。
- しかし現在では厳格な放射線防護基準(鉛エプロン・線量管理・距離を取るなど)が導入されており、職業的な放射線被曝によるがんリスクはほとんど増加しないとされています。
- 研究結果: 放射線技師や放射線科医のがん発生率は、一般の医師と比べて大きな差はないという報告が多いです。
2.パイロット・客室乗務員
- パイロットや客室乗務員は、宇宙線による放射線を浴びることが多く、年間の被曝量は3~5ミリシーベルト(一般人の許容線量1ミリシーベルトを超える)になることもあります。
- 研究結果:一部の研究では、パイロットは皮膚がん(メラノーマ)や乳がんのリスクが高いというデータが出ています。しかし、日光を浴びる時間が長い・生活習慣の違いなどの影響もあるため、「放射線が直接の原因」とは断定されていません。
3.仕事での被曝はがんリスクを増やすのか?
- 職業被曝とがんの関係は、長期的に観察されてきましたが、低線量の慢性的な被曝が直接がんを増やすという明確な証拠はないとされています。
- ただし、高線量を浴び続けるとリスクは増えるため、放射線業務従事者は年間20ミリシーベルト(5年間で100ミリシーベルト)以内という厳しい管理がされています。
結論
- 現在の医療従事者やパイロットの被曝量は厳格に管理されており、大きな健康リスクにはならないとされている。
- 一部の職業では特定のがんリスクが高くなる可能性があるが、放射線以外の要因も影響している可能性がある。
- 高線量の被曝を受ける環境ではリスクがあるため、厳しい基準で管理されている。